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天台宗の教えの特徴は、四宗融合による総合仏教であると言えます。四宗とは法華円教、真言密教、達磨禅法、大乗菩薩戒であり、天台宗の開祖である最澄は、唐において顕教の他に密教を相伝され、上記の四宗融合を特徴とする日本天台宗を確立しました。その意味で、最澄は日本に初めて密教を伝え人物であり、天台宗は別名「台密(たいみつ)」と呼ばれるようになりました。
それまでの南都仏教では、三乗説【声聞(しょうもん)、縁覚(えんがく)、菩薩(ぼさつ)】の三つの乗り物があり、菩薩に乗った人だけが成仏できるという説をとっていましたが、最澄は、仏の教えは一つであり、そのような区別はなく、三乗即一乗であり、すべての人が仏の教えによって救われ、成仏できるという法華円教の教えを説いたのです。
また、天台宗のもう一つの特徴に「円密一致」という考え方があります。これは、法華円教のあらゆる現象そのものが真実であるとする「諸法実相」の教えと、天台密教としてのすべての根本は、不生不滅の阿字であるという「阿字本不生」の教えは同じものであるとする考え方です。
最澄は唐で中国天台宗、中国密教を学び、円教の一乗説をもとに、それらを融合させた総合仏教を確立しました。それこそが日本の天台宗なのです。



